セレンディピティ

まったく結果が出ない。そんな時はマインドがさらに弱くなる。これは早々に断ち切るべき負の連鎖である。

 

 

ストリートナンパは道端での声掛けから始まる物語。ただでさえ他人に話しかけることが非日常的とされる日本ではストナンのその様は異常だ。ましてや出会いに飢えていない人からすると迷惑極まりない。恒常的に出会いを欲しているであろう女の子にアプローチできればなんと効率的であろうか。

 

 

そういう効率性がストを魅力的に見せているわけではない。決して噛み合うことのなかった歯車を嚙み合わせるかの如く、声掛けから始まる運命的な出会いの創出。そういう意図的な偶発性にストの魅力はあるとクロは思う。

 

 

そして今日は珍しく坊主である。おそらく15声掛け程度はこなした。マインドがかなり疲弊している。体力はそうでもない。もっと動けるが動きたくない。そんな気持ちで駅方面へと向かう。いつもの場所で再開しよう。

 

 

先ほど、意図的な偶発性といったが、意図されていない偶然の出会いも当然ある。もしかするとそういう時こそが本当の意味でのチャンスであり、そのチャンスを確実にものにするために日々ナンパスキルを磨いているのかもしれない。

 

 

たまにはただただ坊主なブログも書いてみようか…。

 

 

この街の人の多さは今の疲弊しきった心には堪える。「だめだ、違う道から帰ろう。」人通りの少ない方へ歩を進める。

 

 

 

 

 

時はさかのぼること数時間前。

 

 

今日は最近はまっている猫でのスト。特に出る予定はなかったがアミ君の誘いにより猫にイン。街へ到着したクロは彼がいるであろう場所へ向かって歩き出す。道中色々な人たちとすれ違う。

 

 

大きな胸を揺らしながら猫の街を闊歩している色気ムンムンのお姉さん

黒のワンピースですごい色気じゃないか

 

 

ガイドブックを見ながらキョロキョロしている外国人旅行者のカップル

外国人っておしゃれな街の風景が似合う

 

 

ガードレールに腰掛けキャッキャとセルフィーをしている男女2

あからさまに日本人と韓国人

圧倒的な違和感しか出ていない2

 

 

 

 

 

ん…?

ってアミ君ではないかww

 

 

邪魔をしないようにとりあえず一旦スルーw

 

 

手持無沙汰になったクロはガードレールに腰掛けて彼を待っていると、目の前をおしゃれな可愛い子が通る。この街はさらっと読モレベルがいるので、少しびびりながらも声掛け。軽くオープンはしたもののあしらわれるクロ…

 

 

 

そして合流後、適宜よさげな子がいたらお互いソロで声掛けを始める。今日は即狙いではなくスト高の番ゲに絞っている。必然的に声掛け数自体は減るが、この街はスト高が多い。犬では滅多に見ないレベルがゴロゴロいる。ゴロゴロはさすがにウソだが言葉の綾である。そしてオープンしてもなかなか食い付きを上げられずに精神力だけが減っていく

 

 

 

この街を攻略することが自身の成長に大きく繋がると感じたあの日。初めての猫にインした日のことである。

 

すれ違う美女たちに声をかけ、街の性質・雰囲気的にガンシカはされないが、あしらわれるのがほぼ全てであった。自分自身に圧倒的な無力さを感じ、髪型・ファッション・コーディネート・マインド面でさらに強化を図るべく試行錯誤を重ねる。家では理論的なものを調べたり考えたり、そして街では実際に服を試着したり、声をかけて検証して反応を見てみたり…。

 

 

 

クロが好きな考えにこんなものがある。

 

 

 

「人が大きく成長するときは大きな壁にぶち当たったとき。そしてそれを越えようと努力するとき」

 

 

 

クロはずっと大きな壁を探していた。そしてついに見つけたのである。

 

その壁の向こう側にいるもの…それは他を圧倒するような美女…ではない。成長した自分自身である。話が少し脱線気味だがクロが大事にしている考え方なので常に発信しておきたい。ナンパ活動は自分の成長に繋がっているべきで、惰性で活動してはいけない。すべての行動に意味を持たせなければならない。ストイックに自分の成長を追い求めなければいけない。

 

 

 

クロは超難関大学に入学はしたが、ドロップアウトした。周りは最大手企業に就職するやつらであふれている。だからこそ20代の今という時間を無駄にはできない。たかがナンパでと思う人もいるかもしれないが、取り組む目的は人それぞれだ。いったん目的を設定したら、常に忘れないように努めるべきだと考えている。

 

 

 

これ以上書こうと思うと徹夜コースは確実なので真面目な話はこの辺にしておく。

 

 

 

そして話は戻り、歩きながら声掛けを続けるがまったく結果が出ない。段々マインドが落ちてくる。いけないとはわかっていながらも少し弱気にもなってきた。だから気分転換も兼ねて自販機を探しに文字通り「猫道」へと向かう。

 

 

 

リアルゴールドでリフレッシュし、メインストリートに向かって歩き出す。するとそこへ本田翼系統の可愛い子が前から歩いてくるのですれ違いざまにくるっと向きを変え、追い越し、斜め前から声をかける。「あの…めちゃくちゃ透明感あっていいですね。」笑顔と共に渾身の一発を放つ。イヤホンを外しオープン。少し和む…が、少し経ったところでフェードアウト。かなり可愛かったのでテンションが逆に上がるw

 

 

 

そしてアミ君と再会し地蔵トークをしていると、信号待ちをしている人の中でもひときわ目立つ存在のスラっと背が高く小顔の美女を発見。信号が青になり渡りきったところで、声掛けの最善のタイミングを見計らいオープン。結果的に10分ほど行動を共にしたが、少しも食い付きを上げることが出来なかった

 

 

 

この子に放流された後、決して認識したくなかった既視感を得た。つまり、クロがスト値5~6,5あたりの女の子に対する余裕のあるマインドで接しているときの自分を客観視した時の既視感である。この子とは声をかけた時点から完全に上下関係が構築されており、それを覆すことができなかったということを意味している。

 

 

 

多分彼女はどこかの芸能事務所に所属しているモデルだったに違いない。というより自分にそう言い聞かせることで、歯が立たなかった自分に対して言い訳を用意してあげているだけかもしれない。

 

 

 

この辺でマインドがボロボロになり今日はもう無理だと感じたクロは犬へ帰ろうと歩き出す。猫から犬へ行くときの安心感はすごい。都会での肩肘張った生活から逃げるように、田舎へ帰るときのような心持ちであるw

 

 

 

ほぼほぼ犬に到着した当たりで信号に引っ掛かり、立ち止まる。すると急にいら立ちがこみあげてきた。人の多さがさらにこの感情に拍車をかける。「だめだ、違う道から帰ろう。」いつもとは違う方向から犬のいつもの場所へと向かう。

 

 

 

さっきの道と比べてかなり人が少ない。そのおかげで心に少し余裕ができた気がする。しかし、神様は意地悪だ。こんな時に美女とすれ違わせるなんてスタイルの良いはっきりとした顔立ちのかわいい子とすれ違う。すれ違った後に心の中の小っちゃなクロが激励を飛ばしてくる。全く声をかけるつもりはなかったが、これは何かの暗示であると。

 

 

 

「帽子とカバンめっちゃマッチしてておしゃれですね!」一字一句は違っているだろうが、こんな感じで褒めから入り会話を始める。オープン後、一瞬で共通点を指摘できたため食い付きが高い状態でトーク展開が続く。そして数分の並行トークから難なく番ゲ

 

 

 

チャンスは常に万全の準備ができている時にやってくるとは限らない。むしろ準備し足りないと感じた時にやってきたチャンスが本当のチャンスだったりする。

 

 

 

「だめだ、違う道から帰ろう」

そんな弱気なマインドが連れてきてくれた偶然の出会い。

 

 

 

現状は番ゲ。彼女とのこれからの物語は自分の手でしっかり作っていきます。彼女は絶対に抱くぞ。

 

 

 

あえて読者の方にもこの臨場感を感じてもらえたら幸いです。デートすらもできなければこの記事の後編は永遠に書かれることはありませんが…。

 

 

 

 

 

こうご期待!!!